ひさびさの経済ネタです。
今年もあと残すところ1ヶ月を切ってきました。今年は日本経済にとっては長期低迷を脱出して新たなステージへと飛躍する歴史的な転換点にあたる年であったと思います。
企業収益は改善し、長く日本経済を苦しめてきた企業のバランスシートも綺麗さっぱり一掃されました。そしてCPIが下げ止まるなど、消費にも明るい兆しが見えてきております。銀行の健全性も正常化し、今の日本経済はマクロ的にはかなりいけてる!状態だと思います。
政治的にも小泉首相のリーダーシップが冴えわたっています。例の自民党が歴史的大勝利を果たした選挙を境にして、日本の政治的安定性に安堵した外国人投資家が日本株投資比率を高め、それがきっかけとなって株高が進んだことは記憶に新しいことでしょう。
このように経済・政治を支える土台がしっかりしてきた中、個人レベルでの投資環境が飛躍的に進歩した(皆さん、低価格なネットワーク・インフラと投資環境を与えてくれたソフトバンクの孫正義さんに感謝しましょう)おかげか、はたまた、ホリエモンや村上氏の啓蒙活動が功を奏してか、多くの個人が投資活動を始めました。その規模はどんどん膨らんでゆき、今や、個人投資家が金融市場に与えるインパクトは無視できないものとなってきました。株式市場に大量の個人マネーが流れ込み、日本株は連日連夜の大暴騰!今、世界でもっとも上昇している株式市場は、まぎれもなく日本なのです。(サウジアラビアとかエマージング市場は抜きにして)
さて、とても景気のいい話に聞こえますが、すご~く気がかりな点が1つあります。それは金利です。これだけ株式市場が活況を呈し、企業のROIも改善したというのに、金利はいつまで経っても上がりません。そして、おそらく今後も金利が上がることがあっても、それは限定されるでしょう。金利が上がらない(上げられない)理由はいくつかあると思いますが、一番大きいのは、ずばり財政政策に係わる理由からでしょう。端的に言えば国の借金が多すぎて金利を上げられないのです。このことは最近、経済新聞を賑わした政府要人の発言、つまり日銀の量的緩和解除を牽制する発言から窺い知ることができます。
おそらく日銀は来年早々にも量的緩和を解除しようと考えているでしょう。しかし、それに待ったをかけようとしている人がいます。政治家です。本来、中央銀行は政府から独立して金融政策を行えるはずなのですが、現実問題では、そうはいかないようです。(ある政治家は日銀法を改正してでも政府の意向に従わせるといってましたね・・・)政治家が金利を上げたくないのは、金利を上げると借金が返せなくなるからです。ただでさえ、政府の台所事情は火の車です。民間企業でいえば債務超過です。銀行が融資を打ち切り倒産です。そうでなくても(三洋電機のように)債券が暴落して高金利で金を借りなくてはならなくなります。でも政府は大丈夫です。なぜなら無限に金を貸してくれる日銀がいるからです。そういうわけで政府は今後も日銀に国債をバンバン買い取ってもらって、低金利で金を調達できないと困るわけです。だから量的緩和も解除して欲しくないわけです。
このように日本は財政赤字に縛られ、金融政策も自由に行えない、非常に末期な状態です。利上げによって市場をコントロールできないとすれば、その先に待っているものは、ただ1つ・・・バブル経済です!行き場のない過剰流動性は資産市場に流れ込み、歯止めの利かない資産バブルを生むでしょう。株高と土地高が永続的に進み、夢にまでみたバブル経済の再来です!いや~楽しみです。
バブル経済と聞くと、みなさん悪いイメージを持つかもしれませんが、私は意外とそんなに悪いものではないと思っています。少なくとも税収が増えて財政再建はしやすくなるでしょう。もしかしたら財政赤字を大幅に減らすことができるかもしれません。ただ最大の問題は、その終わらせ方です。1990年のように急激な金融引き締めによって、株式バブルと不動産バブルを同時に弾けさせてしまうと、歴史は繰り返し、またしても失われた10年に逆戻りでしょう。そうならないためにはグリーンスパンばりの非常に慎重な金融政策の舵取りが必要になってくるでしょう。しかし、そのようなことができる優秀な人物が現れるのでしょうか。そういった観点では、やはりバブル経済は非常にリスキーなものだといえます。
最後に、この場を借りて、来年がどのような年になるかを予言してみたいと思います。当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが・・・
ズバリ、来年は「資産バブル元年!」になるのではないでしょうか。